No Mercy

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Netflixオリジナルシリーズのコブラ会というドラマが面白い。2020年現在でシーズン2まであるが1話30分という手頃さもあるし是非ご覧いただきたい。

 

1984年に公開されたベストキッドという映画の34年後の世界を舞台とした続編だ。ベストキッド主人公のライバルであるコブラ会の一番弟子ジョニーが主人公で、34年前はイケイケのいじめっ子だったが見る影も無く冴えない中年親父として登場する。

 

かつての主人公をいじめていたやつを主人公としたプロットが見事である。中年親父の葛藤、ティーンエイジャーの苦悩と成長、両世代の恋愛などがバランスよく織り込まれ次に次にと見てしまう。ベストキッドの名シーンをそのまま挿入する編集も効果的だ。シーズン2最終話は1番の盛り上がりを見せており、迫真のアクションシーンと今までの因縁を爆発させたような幕引きで年明けのシーズン3が待ちきれない。

 

何十年と絡み付いた呪いのような因果がなおも断ち切れず、ジョニーは全てを捨て去った。情けを胸に再び立ち上がろうとする雄姿を見せてくれることと信じている。

デリバリー

薬局の業務としての配達はあまりピンとこない人が多いのではないかと思う。足が悪い、公共交通機関を利用できないなど日常的な生活動作能力が低下してしまった方や、単純に薬局で待ちたくない方から配達の依頼をお受けしていて、実際老人ホームにも個人宅にも薬を配達している。

 

配達業務、楽しいかそうでないかでいうと楽しい。ゲームみたいな感じだ。どう回れば最短かや次の場所での薬の説明のことなどをイメージしたりしていると、もう自分の中で攻略といった塩梅になっている。

 

軽の社用車か、外車の自家用車かのカーセレクトを済ませたらコースの選択だ。最初に橋を渡るか、高速に乗るか、街中でポイントを稼ぐか、重要な局面だ。ルートを間違え急ぐあまり、コースアウトしたり、クラッシュしたりしないようにしたい。どんなに便利かもしれないが、ゲームオーバーした奴から薬はもらいたくないだろう。

 

ワイン

ワインは最高だ。私だけでないと思うが夜を徹して飲める。極上の肉と合わせて飲む、知り合いとクダをまきながら飲む、軽メシを作りながら飲む、そのどのシチュエーションでもうまい。

 

ワインを常飲するようになってたったの2年だが、ゾッコンだ。ブドウをイメージして飲むと尚いい。

 

ワインの原料になるブドウにはさまざまな品種がある。品種ごとに実の成る高さが違うし、そこに生える雑草まで違う。さらには同じ品種のはずなのに、畝によってあっちの実はプリプリなのにこっちのはシワシワと実のなり方まで変わってくる。それは樹齢、土壌の成分、気温、雨量、風、日のさし方などブドウの発育に影響する因子どれもが様々なスケールで変わってしまうからだろう。これが一様でないブドウを生み出す。業界ではこの環境めいたものをテロワールというのだそうだ。テロワールという概念があるだけで「ワインは農業」という言葉が胸にスッと落ちるようだ。

 

ヒトの面から見ても、ワインの作り手はテロワールを踏まえ各々の哲学に照らしワインを醸している。ワインを飲む人には店でしか飲まない人もいるし、家にセラーを持っている人もいるし、冷蔵庫に投げる人もいる。飲む方にだってワインとの付き合い方というものがある。ワインそのものにしたって瓶の中ではコルクを開けようが開けまいがそれぞれに熟成(や劣化)が進んでいる。考えたらキリがない。もはや宇宙だ。

 

ヒトにおいてその一個人が体調や飲む状況など一つのテロワールから生まれた存在であると仮定するなら、彼がワインを嗜む瞬間はもう宇宙と宇宙がぶつかっているといってもいい。すごくドラマチックで刺激的だ。そこまで思考を飛ばしてくれるワインに感謝を捧げ、今日も酔おうと思う。

見逃し配信

ほぼ毎日バラエティを見ている。3年ほど前に社長から捨てるはずの大きなテレビをもらって以来だ。高校生の頃はオンバト内村プロデュースなどお笑いオタクみたいな番組をよく見ていたがいつのまにかなんとなく興味を失っていた。

 

今は多くの番組で見逃し配信がある。バラエティは酒の肴に最高だ。人を笑わせることのできる人はすごい。

 

今日、先日放送になった霜降りバラエティと、何週か遅れで放送されたいろはに千鳥を見た。霜降りバラエティは高所恐怖症のせいやがバンジーをする企画、いろはに千鳥は5GAPをフックアップした企画だ。

 

バンジーを飛ぶせいやは先日のズーム陰茎露出騒動で相方にかけた迷惑を思い浮かべながら、投身自殺のようにバンジー台から落下する。相方である粗品が、騒動のせいで仕事がなくなったが、コンビの冠番組は続いたから俺は大満足だと叫び、せいやは身を投げる意を決したように見えて目頭が熱くなった。

 

一方の5GAPは変な衣装や顔芸などの所謂昭和らしい分かりやすい古い笑いを見せた後に、ボケである久保田の妻からのサプライズ手紙を読み上げる。妻から見た5GAPの芸人としての気概や文面から溢れる想いの深さには視聴者も涙を禁じ得なかったように思う。

 

両番組とも笑わされて泣かされて、感情がぐちゃぐちゃになったが、なんだかとても幸せな気持ちになり、笑わせて泣かせられる人達はめちゃくちゃすごいと思った。

2周年

私は調剤薬局で薬剤師をしている。

 

色々あって見知らぬ土地で新規で薬局の店長を務めさせていただく事になり、今日で丸2年になる。ここまでなんとなくやれてるのはとても運がいいと思うので少し嬉しい。

 

薬局に関して言えば客単価は建てる時点で想定するものであり、建ててしまったなら、繁盛する為には兎にも角にも使って頂くことが重要だ。人が来れば来るほど盛り上がる。人を巻き込むとかそういうことは苦手だが、色々な人となんとかうまくやって、より多くの人に必要とされる薬局を作りたい。

 

というようなことを思っていた帰路、愛車にドアパンチをもらってた。こんな酷いことある?

気持ち

毎日何か決まったことをするのが苦手だと自覚している癖に、毎日SNSをチェックしてネットニュースを見て、仕事が終われば毎日似たような酒を飲み、録画や見逃し配信のバラエティを見ている。この生活が嫌だと言っている訳ではないが、せめて毎日と言わないまでも、何か新しい習慣が欲しい。

 

日々感じていることを酒に煽られながら少ない知人に話しはするが、相手にもフックのあるような話題と思ってと考えると甚だ実際には何も言っていないようなものなので、部屋が汚くなる前にインターネットのゴミ箱に放り投げることにしてみる。

 

行政かテレビの企画か何かで無理矢理片付けさせられてしまっているゴミ屋敷の主人のようになるよりかは健康的だと思う。